カテゴリー
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セルフビルドについて | 気候との適合 | メンテナンス |
断熱と結露 | 防腐と防水 | シロアリと虫 |
建築場所 | 光熱費 | 木 |
利便性 | 永住 | 価格 |
法律 | ストーブ | 基礎 |
間取り | 宿泊体験 | 耐震性 |
隙間 | 付属物 | 耐久性 |
シックハウス | 見積り | セキュリティ |
維持費 | イメージ | ツリーハウス |
火事の心配 | 小型 | 図面作成 |
土地探し | 家造りの楽しさ |
Q | ログハウスって自分で作りましたーって人も多いじゃないすか。でも本当に自分で出来るんですか?すっごく興味があります。(名古屋市北区:浅井様) |
Q | ログハウスって本当に素人でも作れますか?(愛知県西加茂郡:今泉様) |
A | お答えは YES & NO です。 ”素敵なログハウス”でご紹介致しました持永さんのように、希望のキットを購入し、全くの未経験者がほとんどすべてを、時間を掛けて自力で建てられたケースは珍しい事ではありますが、探せば近隣にもあるかも知れませんよ。 全てとは言っても、電気配電盤までの電気工事や水道工事本管との接続などは、有資格者しか出来ません。 また、丸太の加工から始める場合と、希望図面通りのキットを輸入したり国内調達して、施工だけを自分でされる場合とでは、セルフビルドの量が大きく異なります。 部分的なセルフビルドを楽しまれる方は沢山おられます。 全てではなくても出来るところを、たとえば塗装や板張りなどを、自分でされるのは難しいことでもなんでもありません。 ”塗装”と”コーキング”と”ストーブの炉台設置”は、是非にとおすすめ致します。 最初の”間取り図描き”、コンテナからの”荷下ろし”や”ログの組み建て”、”基礎工事”や”大工工事”などにも、可能な限り積極的に参加される事をお奨めしています。 プロと一緒に少しでも作業をしますと、家の構造を知る上でも大変役に立ちますし、電動工具の使い方等を覚えて、犬小屋や薪小屋の造作などから間仕切り壁の製作などまで、ご自分で出来るようになる方もあります。 夢を膨らませながらその準備段階から楽しめる人、様々なハードルを悩み苦しみながらも大らかに乗り越えられる幾らか心に余裕を持った人、他人がどう言おうと自分なりの価値観や生き方に少なからざる自信を持って貫ける人・・・そのような人には、家の建築は一生に幾度と無い楽しい経験になると思います。 全く運転したことの無い人には車をすぐ動かせないように、家を建てるにも、それなりの心構えと準備と知識と経験が必要です。 出来ないことではないが、そう容易ではない、が結論でしょうか。 |
Q | 全くの素人でもログハウスを建てられるものでしょうか?(大分市:安東様) |
A | ご質問への的確なお答えになりますかどうか・・・。 パソコンに例えますと、最初はキーボードの扱いからして四苦八苦、知識と経験を重ねながら少しずつ覚えて、インターネットやメールの世界へと広がってゆきます。そして、楽しむ程度の人から他人に教えたり使いこなして職業にする人まで、その知識や技術の濃淡には大きな幅があります。 ログハウスも全く一緒で、楽しみながら・試行錯誤しながら・プロに教わりながら自分なりの目標を目指す人から、プロとなって完成度の高い製品を有償で提供する人まで、幅の広い世界です。 何でもそうですが、目標を定め、いくらかの知識と経験と情熱があれば、大概の事に不可能はありません。 何を造るかにもよります。 大きな住宅を、全くの無知識・無経験で始めるのは無謀です。しかし小さな離れや山小屋などは、少しの知識とプロや経験者の幾らかのアドバイスや協力があれば、それ程難しいものではありません。 ホームページ「素敵なログハウス~宮崎編」の持永さんは、十分な準備をされ、ご家族の理解と協力を得、信念と情熱と余裕を持って、一年以上の時間を掛けて、自分の住宅を完成されました。 丸太横積みで、丸太の皮むきから始める場合には、数年掛かることが多いようです。 少しは大変な事もありますが、家造りほど楽しめる事はそう無いと思います。 |
Q | ログハウスを自分で手がけてみたいと思うがなかなか体験できるところがない。森林ボランティアで間伐材をかなり搬出するが有効利用したい。(茨城県土浦市:原田様) |
A | 杉の生産地宮崎でも、除間伐材の活用方法が話題に上りますが、様々な障害もあってか、なかなか進んでいないようです。 えびの市と宮崎県の主催で、ログハウス教室が矢岳高原で始まりました。チェーンソーや大工道具などを使える人が増え、特に若い人達にも山や木に関心を持ってもらえればうれしいと思っています。 しっかりと手入れされる山は段々と減少して、放置状態の山も目に付きます。山が豊かに育つまでの時間に比べて、疲弊してゆくのは時を待ちません。日本の一番の財産はこの自然だと思うのですが・・・。 ペレットストーブ用のペレットや粉末にして活用されるなど、間伐材利用も進化しています。 |
Q | 北海道の寒さでも平気なのでしょうか? 湿気とか結露は大丈夫?(旭川市:南様、石狩市:加藤様) |
A | 『寒さ』の問題ですが、もともとログハウス自体が北欧や北米の、雪深く厳寒の地で発達した建築物ですし、国内でも北海道や信州など寒い地域が先進地です。 木の断熱性は大変優れたもので、良い材を使い、しっかりとした加工と施工をすれば、一般住宅より遙かに寒さに強い住宅となります。 外が0度でも、高断熱のログハウスの中は12度位から下がりませんので、薪ストーブでも燃やせば、快適な空間となります。最近は床暖房などを取り入れるケースもございます。 もちろん光熱費が掛からない事も喜ばれますし、木が熱を吸収発散しますので、柔らかで優しい温かさとなる点もいいようです。 熱だけでなく湿気も同様で、雨の日にも室内で洗濯物が乾くのをみて、木が生きている事を実感いただいています。それは、雪の多い場所でも同様の事が言えます。 木製ペアガラスが標準ですので、結露は全くと言っていい程ありません。 ただし長い間、ログが雪に埋もれたままですと傷み易くなりますので、基礎を高くする等の積雪対策が必要になります。 |
Q | 立地条件により、冬季間の低温雪害対策を知りたい。(北海道岩見沢市:石黒様) |
A | 九州などで「台風」対策に頭を悩ますように、北海道では「寒さや雪」対策が肝腎でしょうね。 北海道全域をドライブしながら、本場のログハウスを沢山拝見致しました。 いいかげんな施工もありましたが、メーカーのこだわりや努力の跡を、躯体はもちろん屋根や基礎の工夫に見た事を覚えています。本場ならではの冬対策の智恵や細工は、是非お近くのログハウスメーカーにお尋ねしてみて下さい。 毛陽のメイプルロッジの素晴らしい建物と温泉を懐かしく想い出しています。 |
Q | 箱根の、冬以外はほとんど霧に覆われている山の中に土地があるのですが、そういう場所にもログハウスは建てられるのかな・・・。(東京都小平市:小澤様) |
A |
ログハウスを建て、その霧に覆われた中で、どのように使われるのかによると思います。ログハウスに限りませんが、月に数回、あるいは夏か冬にだけ利用される別荘の多くは、十分な管理が出来ずに傷んでいるケースをよく見掛けます。 5年か10年遊べればというのであれば、塗装とコーキング次第ではこの条件でも十分可能でしょうが、投資しただけの価値を維持し続けるのは相当大変かも知れませんね。 |
Q | ダイビングが趣味で沖縄が好きで、いつかは移り住み、ログハウスを建てたいなと思ってますが、、、台風や湿気、強烈な日差しなど、大丈夫なのでしょうか?(横浜市:清家様) |
A | メーカーによりましては、沖縄には建てたくないと言う会社も確かにあります。 その理由はご指摘の通り、台風・水・紫外線の問題です。 1.通り道となる地域での一番の心配は台風です。 台風を念頭に置き、風の通りなど建築場所の特性を十分に考えた施工が必要になります。屋根・板金・防水工事は特に配慮しながら施工する事が肝腎です。 2.台風時の防水対策として、風上の浸入口と思われるログ間やヒビを塞ぐコーキングは、施工時も施工後もしっかりとする必要があります。ヒビの間からの僅かな水の滲み込み位は何でもないと思われるのであれば、さして問題にする程の事ではありません。 3.塗装はメンテナンスの中心です。 2~3年に一度は塗装を!と雑誌などには紹介されていますが、塗料はいつも身近に置いて、気が付いた時、気になった時、暇な時、そのつど出来る範囲を少しずつ自分達でやっていけば、さしたる苦労はありません。二階の壁や軒天など特に高い場所の時だけ、足場や高所作業車をリースされることをお勧めしています。 いっぺんに全部やろうとすると大変ですし、お手上げでプロに頼み高い費用を支払うことにもなります。 4.真夏の太陽は屋根を焦がして室内まで熱します。空気層を作って熱を排気する屋根内換気は最低必要ですし、遮熱材を断熱材の上に取り付けたり、太陽光発電や緑化屋根もこれからは多くなってくると思います。 すでに沖縄にもログハウスはありますので、訪問されてプラス面マイナス面などを聞かれるとよいと思います。 |
Q | ログハウスにはすごく興味がありますが、沖縄での環境に合うか知りたいです。塩害、台風など。(沖縄県読谷村:比嘉様) |
A | 『塩害と台風』は、海の近くや台風の通り道となる関東以西においては、一番大きな問題ですし、対応に配慮すべき重要な課題です。 塩害対策のポイントは、補強金物や釘などの金属類の全てを、高価ですが錆びないステンにすることと、どうしてもステンが無い金物については亜鉛処理をして防錆対策を万全に致します。 台風対策は一に加工、二にメンテナンスです。 丸太や角ログなどログの加工精度によりログハウス躯体の質が決まります。目が詰まって十分に乾燥させた原木を、いかに加工するかが全てですから、信頼の出来る腕の良いメーカーを選ぶことが大切です。そして精度の良いログをしっかりと施工する必要があります。 あとはコーキング(防水)と塗装です。 経年変化の少ない二階の戸・窓周囲や妻壁・屋根・軒下などのコーキングは専門業者にしてもらいますが、一階の戸・窓周りやログ間やヒビなどのコーキングは、施主にも可能な作業です。時が経つに従いログ自体にいくらか変化が出てきますので、気付いた時に暇な時に少しずつコーキングをして頂いています。 可能なら塗装も施主がされるべきだと思います。難しいことではありませんし、家族で楽しみながら出来る作業です。これも数年ごとに業者に高いお金を支払ってしてもらうのではなく、いつでも気付いた時に気になる箇所を少しずつ塗装していかれることをお奨めしています。 精度の良いログハウスを常々優しくメンテナンスする事が、最高の台風対策ですし、住み心地の良いログハウスの長持ちの秘訣だと思っています。 |
Q | 気候に合わないログでも長持ちするのですか??(埼玉県秩父郡:林様) |
A | お尋ねへの的確な返答になりますかどうか・・・。 根本的な事ですが、木は人間の家になる為にこの世に存在しているのでは無く、勝手に人間が伐採して利用しているに過ぎません。それも都合の良い木を選び、植林し、加工しています。 木自体も人間同様その環境や自然に適合し、進化しながら生き続けてきました。熱帯や極寒の地でも人間が工夫しながら生きるように、木自身もその場所に適合すべく変化しているように思います。 人間の勝手な言い分ですが、家の材料としては、少しでも目の詰まって乾燥した、曲がりやねじれや節やひびや傷の少ない、手間の掛からない、そして経済性の良い木が選択されます。 木はどのような環境にあっても、建築素材としてはプラス面とマイナス面を持ち合わせています。 住宅の構造材にどのような材種を利用するかは、杉や檜や松など現状では数少ない選択肢しかありません。しかし、どこで育った木かの選択は幅広くあります。 育った場所と建築地の、気候等の違いによる適合性がどうなのかは、それぞれの思惑も入り乱れて、種々色々な意見があります。 ただし、その適合性などよりも、ログハウスを長持ちさせない最大の要因は、不十分な加工・施工と、メンテナンスをなおざりにする人間の怠慢のような気がしてなりません。 |
Q | ログハウスは日本の気候に合うのでしょうか? 高温多湿な気候の中でログハウスはどうでしょうか?(長野市:稲垣様、奈良市:灰原様) |
A |
世界の中で日本は、とても気候に恵まれた穏やかな地域だと思います。極寒の地で育まれたログハウスは、雪に埋もれた多湿の中でも耐久性を保ち、寒さ対策はそのまま暑さ対策にも結びついています。 一般的な住宅と比較して、ログハウスの方が遙かに長持ちをします。しかも、夏は涼しく、冬温ったかで、梅雨時にはカラッとして、住み心地や居心地の断然良い空間を提供してくれると確信致します。 ただ木の持つ能力をしっかり維持するには、施主ご一家が家自体に強い関心を持ってしっかり維持管理を心掛ける必要が有ります。 現在の住宅の多くはメンテナンスフリーであるが故に、住宅ローンが終わる頃には大がかりな改修や改築・建て替えが必要な程痛んでしまいます。 ログハウスは日本の気候にも良く合います。 |
Q | 建てた時はきれいなのに時が経つと木の光沢が失われ安っぽい色に変わってしまいますね。 建てた時の光沢を維持する方法は無いのでしょうか?(埼玉県北足立郡:長島様) |
A | 放置された住宅や手入れのされない小屋などは、木が色を無くしてまさに朽木色になっています。 ログハウスの中でも、会社所有・共同所有・公共施設や建てられたもののほとんど使われない別荘等、あまり関心を持ってもらえない手入れのされない建物は、木そのものが生き物ですから、瞬く間に酷い状態になってしまいます。 車や家具や服など身の回りの品々や人間の顔や髪などと全く一緒で、ログハウスも手入れ次第だといつも思います。 常に心に掛けて、気になった時、気付いた時、暇な時にほんの少しずつでも塗装等お手入れをされる方のログハウスは、経年変化による良い面(落ち着きや風合い)が出るだけでなく、マイナスとなり得る部分も十分にカバーされて輝きがほとんど失せません。 塗装などを業者任せだと、大きな出費になる事もあって後手後手になってしまうようです。 すべては、ログに対してどれほどの愛着を持って接するかに掛かってくると思っています。 |
Q | メンテナンスは何年ごとに必要ですか? 維持費が掛かるとよく聞きますが、年間どの位お金が掛かるか気になります。(茨城県鹿島郡:牧田様、大阪府堺市:竹原様) |
A | 雑誌などではメンテナンスは2~3年ごとに等と紹介されています。これは全て業者に依頼して全体の塗装を遣り直す場合の話で、費用は建物の大きさや建物回りの状況や足場設置の要不要にもよりますが、30~150万円掛かります。
弊社では、建築の時に施主ご家族に塗装を経験してもらいます。塗料(高価な程塗り色が長持ちするようです) を身近な場所に置いて、気になる場所を暇な時に少しずつ塗装していけば、塗料だけの出費で塗装屋さんの塗った壁とさして変わらない状態で外壁が保てます。 弊社で建てた住宅ではありませんが、塗装の依頼を受けた建物の写真や費用もご参考にして下さい。 |
Q | 手入れが大変とききましたが、どうなんでしょうか? (大阪府枚方市:野間様、 愛知県宝飯郡:森様、埼玉県比企郡:貞家様、茨城県土浦市:樽井様、北海道室蘭市:森様、山形県鶴岡市:柳沢様、大阪府河内長野市:太田様、大阪府寝屋川市:中島様、北九州市:藤岡様 ) |
Q | ログハウスは、私の憧れです。でも、日本の気候はログハウスにあうのでしょうか、カビとかコケとか経年変化が心配ですが・・・。(広島市安佐南区:平澤様) |
A | ほとんどの住宅は木や鉄骨やコンクリートが主な構造材で、その上に工業製品のボードや合板やクロスなどを貼りますが、ログハウスは無垢の木をそのまま使い、ログ自体が外装も内装も兼ねた構造材です。 ログハウスはまだキャンプ場や山小屋のイメージが強く、苔むしたりカビで変色した建物の記憶は、私の中にも強く残っています。 建物は”メンテナンスが命”・・・などとよく言われますが、これは本当です。 一般住宅の場合は、悪くなってもほとんど判らないか、手が出せないか、無関心かで放置されますので、致命的な状況になってから大がかりな改修・改築となりますが、ログハウスはほとんどが見えますので、放置する訳にいきません。 全ての建築物に言える事ですが、トラブルの原因の9割は、軟弱地盤と不良基礎、建材の不良品使用と手抜き工事です。 完璧な施工という前提であれば、あとの心配は「水対策・湿気対策」に限られます。 ログハウスはほとんど無垢の木が素材ですから、これだけ注意すれば、人間よりはるかに長生きします。 これらに関して弊社では、お客様との約束事項が三点ございます。 1.建築時、可能な限り、塗装は施主及びその家族などで行う。 塗装しながら、木や構造の弱点・注意点を十分に知って頂く事が出来ます。 身近にログを感じる事で、家と向き合う意識が生まれるようです。 常日頃から、気になる所を少しずつ塗装して頂きます。 2.年に一~二回、施工者と一緒に床下に入り、土台・大引き・根太などが水の影響を受けてないか点検をする。 これさえしておけば、家がおかしくなる芽を摘む事が出来ます。人間の定期検診みたいなものです。 3.ストーブの炉台は施主が施工する。 それほど難しくない左官作業で、どなたにでも可能な造作です。 建築中に大工作業にも関心をお持ち頂き、家の構造を知ってもらうだけでなく、木工工事の基礎を知って頂くようにしています。 大工・左官・塗装工事のイロハを知る事は、趣味の世界が広がり楽しみが増えるだけでなく、完成後のメンテナンスにも大いに役立ちます。 車なども時々、洗ったり磨いたり、オイルを替えたり修理したりするのと一緒です。 メンテナンスの作業を楽しみながら皆さんやっておられます。 家造りやメンテナンスのような楽しい事を、大金出してすべて人に依頼するだけなんてもったいない話です。 |
Q | 結露についても知りたい。(川崎市:牟田様) |
A | アルミサッシの窓では冬の結露は当たり前の事ですが、木製ペアガラス窓を使うログハウスでは全くと言っていい程結露は発生しません。 |
Q | ログハウスも建てる場所によりマッチする建物だと判りました。高気密・断熱性はあるのですか?(千葉県佐倉市:藤沢様) |
A | 『高気密・断熱性』のお尋ねに、お答えいたします。 木自体に良好な断熱性がありますが、以下の様な施工上の工夫も行っています。 1.屋根 木が調熱性を持つゆえに、ログハウスは冬温かく夏涼しいと言われますのは、高気密・高断熱との相乗効果だと思います。 高気密・高断熱にもマイナス部分があります。 取り急ぎ、思いつくまま、羅列いたしましたが、お答えになりましたでしょうか? |
Q | ログハウスは寒くないですか? 夏暑く、冬寒いイメージがあります。 (愛知県春日井市:後藤田様、埼玉県所沢市:大野様、岐阜県大垣市:子安様、静岡県浜松市:牧野様、大阪府阪南市:中井様、徳島県美馬市:佐藤様) |
A | 冬、木の感触からかログの家は寒く思われがちですが、それは違います。 在来住宅の『寒さ』は、多くがアルミサッシとそのガラスを通してもたらされます。さらに付け加えるならば、天井・壁内・床下の断熱材の施工不十分などにもよります。 ログハウスの窓はペアガラス木製サッシで、壁がすべて木(ログ)ですから非常に断熱効果が高く、真冬でも暖房無しで室内は12~3°から下がることはまずありません。 薪ストーブがあれば、石油ストーブやエアコン暖房とはまるで違う、穏やかで優しい温もりが家の中一杯に伝わります。 木は湿気だけでなく熱も吸収しますから、おだやかな温かさを持続します。 夏は、外の熱を遮断する断熱効果で、宮崎でもクーラーをあまり使わないログハウスがほとんどのようです。エアコン自体の無いお宅もあります。 また、一般住宅に比べて屋根断熱材は二倍の厚み、屋根自体の厚さも三倍以上にして空気層を設け、屋根内を換気して熱の侵入を防ぎます。 ペンションなど既設のログハウスなどでその効果を是非試してみて下さい。 |
Q | ログハウスには憧れますが、現代的(高気密・高断熱等)な性能は? (長野県松本市:原田様、愛知県春日井市:横井様、岐阜市:平田様) |
A | 極寒の地で育ち目の詰まった欧州松や米松・米杉を使い、精巧に加工してしっかり施工すれば、一般的に想像して懸念されるような隙間などの心配はありません。 もちろん施工時にも施工後にも的確なコーキングや塗装は必須です。メンテナンスを怠らなければ、建築後の高気密や高断熱の欠落問題は無いと思います。 木自体が断熱材の役目をしますので、夏涼しく冬あったかく、梅雨時にカラッとした室内で快適に過ごすことが出来るのも、ログハウスの大きな特徴の一つです。 |
Q | ログは風雨にさらされるが、寿命は? 防腐剤等は塗布するのですか? (栃木県宇都宮市:大森様、東京都八王子市:石崎様) |
A | フィンランドで加工するヨーロッパパイン材は樹齢80~120年。カナダの丸太は200~350年位。いずれも極寒の地で育った目の詰まった木がほとんどです。 ログハウスの寿命は、加工・施工の良し悪しとメンテナンス次第です。木の問題と言うより、しっかりとした加工・施工をするか否か、手入れをしっかりするかしないかの、人間の問題です。基本的な事を怠らなければ、二世代三世代はゆうに住み続けられます。 床下の土台・大引・根太やデッキ材には防腐防蟻剤加圧注入材を使います。雨や雪のあたる外部にはしっかりと塗装を施します。床下や家の周辺をいかに湿気から遠ざけるかが重要です。 床下を常に乾燥させていれば、防腐剤塗布は不要ですし、逆にいつも湿気のある床下では注入材にも限界があります。 |
Q | 湿気を木が吸って腐らないか疑問です。(神奈川県相模原市:広瀬様、山口県光市:野上様) |
A | 木の最大の敵は『無用な湿気』です。 シロアリ対策とも重複しますが、木を余計な湿気や水から遠ざける為に様々な工夫を致します。 ○極力乾燥させたログや板を使い、 地表からの湿気や雨・雪の水分を極力近づけない施工をする。 ○外部の塗装やコーキング(防水)を怠らない。 木は生きています。一本のログで何リットルもの水分を吸収したり吐き出したり出来ます。梅雨時でも室内に干した洗濯物が乾く程です。乾燥時には湿気をはきだしてくれます。まさに調湿呼吸です。 ほとんど使用されていない社有の別荘など、ほったらかしにされて傷みのひどい建物も有ります。心を注ぎながら手入れをする事の出来ない建物にはログハウスは不向きだと思います。 |
Q | 虫対策に、朗報はありませんか? (東京都墨田区:加藤様、埼玉県幸手市:植竹様) |
A | 年に1~2回施主とご一緒に、土台・大引・根太や上下水配管を点検する為に床下にもぐって基礎内部を回りますが、小さな網の目をどうくぐり抜けたのか、虫の死骸を見つける事があります。建築後の数年は、ノコくずやコンクリートの粉などと一緒に掃除機をかけてきれいにしています。
困るのは屋内に入ってくるケースですね。 場所にもよるでしょうし一朝一夕に皆無とはなりませんが、みなさんそれぞれに工夫をされています。 |
Q | シロアリには大丈夫? (兵庫県姫路市:河津様、岐阜県羽島市:増田様、横浜市緑区:斎京様、神奈川県高座郡:沼田様、沖縄市:稲福様) |
A | ログハウスの場合、在来住宅より遥かに乾燥したログや板を使いますし、外部からも内部からも直接見る事が出来ますので、注意を怠らなければシロアリの被害は少ないと思います。しかしいくら乾燥材を使っていても、放置されたような管理不十分の別荘などは当然被害を受けていると思われます。
白蟻対策を時系列で並べますと、 ログの天敵は余計な水分ですが、この防御をしっかりすれば、シロアリ対策はもちろんログハウスの長持ちにもつながります。 ログやその周辺から湿気を極力排除する事がメインです。 |
Q | ログハウスは都会や街中には建てられないのでしょうか? (横浜市港北区:長谷川様、静岡県袋井市:鈴木様、東京都練馬区:小野田様、愛知県稲沢市:岩堀様) |
A | ログハウスはまだ、キャンプ場や山小屋のイメージを脱し得ない状況にありますが、近年少しずつ、大きな住宅団地や街中にも散見するようになりました。建築基準法も改められ、都市部での建築条件も一般住宅とさして変わらなくなっています。 贔屓目かも知れませんが、一流のハウスメーカーと並んでも全く遜色ありませんし、かえって異彩を放って光り輝いて見えます。 弊社に来られるお客様の中にも、一般住宅地を希望される方もあります。 定年前後に、新たな生活の舞台として、菜園や花畑などに囲まれた山小屋や別荘を求められる方も増えています。定年までは週末の別荘、その後は定住される方も多く、それまでの住宅やマンションを売却されて資金にされる方もあります。 |
Q | ログハウスは魅力的だけど、冷暖房の効率が悪そうで・・・。(愛知県宝飯郡:小林様) |
A | 隙間がたくさん有るとのイメージでしょうか、同様のご意見を頂くことがあります。 実際のログハウスは、逆に気密性が高く断熱効果が抜群ですから、屋内の温度が外気から影響を受ける度合いは在来住宅より遙かに少なく、エアコン等の使用頻度は極端に少ないと思います。 夏暑い宮崎ですが、エアコンを設置されていないクーラー無しのログハウス住宅もあります。冬も薪ストーブをトロトロ焚いていれば、木が温かさを保持してくれますので、石油ストーブなどより遙かに好評です。 ログハウスのペンションなどで居心地を試されると、その良さをご理解頂けると思います。 |
Q | もしも家を建てるなら、ログハウスにしたい。(たとえ町中でも)。家の造りがはっきりしていてごまかしがきかないと思うし。ただ光熱費がかかりそう。(愛媛県新居浜市:高橋様) |
A | ここだけの話ですが、実はログハウスも誤魔化しがききます。 実際、ログハウスを建てた事の無い大工さんが施工すると、どうしても誤魔化しが多くなります。それまでの経験そのままを持ち込みますので、大きなトラブルの元になる事も有ります。 弊社の工事でも、地元で指折りと評判のベテランの大工さんを応援に頼みましたが、手違い(手抜き?! ~ いつもやる施工方法だと主張されました)がありましたので直ぐに辞めてもらいました。その部分を全部やり直しましたが大変なことでした。 ログハウスには欠点と言われる点(私はそう思わないのですが)もありますが、それを遙かに凌駕する良い所があります。 |
Q | 外国の木は日本の風土に合わないという話を聞きました。 (宮崎県延岡市:甲斐様、広島県尾道市:亀田様) |
A | 国産材専門の会社は外国材を悪く言い、輸入専門の会社は国産材の欠点を並べます。両方扱う弊社は、どっちもどっち一長一短あるなぁと思っています。
木だけでなく鉄やコンクリートなど建材も含めてですが、元来人間の住宅になる為に存在している物でも無く、人間が勝手に都合よく利用しているだけの話です。沢山の種類がある木の全てが住宅材として有用な訳でも無く、人間に都合のよい木だけを活用したり植林をして製品化しています。もちろん経済性も重要な要素となります。また同じ山の木がすべて一様に育つのではなく、同じ場所の木でも選別すると木の質はピンからキリまであります。 木を使わせてもらっている立場としては、住宅の素材として上質な木を選りすぐって、精密に加工し、しっかり施工する。木の持つ不都合な部分を極力押さえ、有益な特性を最大限に活かす。木の産地よりも大事な要素が他に沢山あると思っています。 |
Q | すごく羨ましいと思う。ただ飽きないかな。(千葉市若葉区:玉井様) |
A | 一般住宅ですとクロスに柄が有ったり天井や床や腰壁に使う合板にも様々な色や柄があります。それに比べログハウスの屋内は同系色の無垢材そのままですから、完成して家具や調度品が無い時には確かに単調に見えます。 慣れなのかそれとも自然木の持つ力なのか、人工物の内装材に比べると皆さん落ち着かれるみたいで、これまで飽きたというお話はお聞きした事がありません。 |
Q | 丸太は乾燥してるのでしょうか。(福岡市城南区:鈴木様) |
A | ログハウスだけでなく住宅用の木材は全て、どの程度乾燥しているかが重要なポイントになります。 木のヒビ・ねじれ・曲がり等が、建物の基本的な構造や耐久性の問題を引き起こし施工性やメンテナンスにも大きく影響してきます。 それらは木に含まれる水分が乾燥する時に発生しますので、組み建てる段階で既に含水率が15%を下回り、可能な限り10%に近い状態のログを使う事で抑えられます。 十二分に乾燥したログや木材を使い、配慮を持って施工し、メンテナンスに心掛ければ、木自身が本来持つ様々な力を発揮して最高の住環境を提供してくれるはずです。 |
Q | ふつうに住むには不便な気がするのですが・・・どうなのでしょうか??(山口県下松市:山口様) |
A | 『ふつうに住む』のお言葉は理解できるつもりですが、おこたえになりますかどうか・・・。 ログハウスを建てられる方々の根底にあるのは、『既製服に体を合わせるのでは無く、自分に合わせて思い通りの服を作る。同様に、既成の家に合わせて生きたくない、生活したくない。自分達家族の望む空間を持つ家にしたい。』という事のように思われます。 こんな生き方をしたい、こんな空間に住みたい、という願望がまずあって、既成概念に囚われたり出来合いのスペースの組合せでない器を、自分や家族の生活スタイルを中心に考えながら、試行錯誤し悩みながらプランニングされる方が多いようです。 実際、建物はあくまで器でしかありませんから、建物が出来ても『HOUSE』という形だけの未完成品でしかありません。 その中でどう日々生活してゆくのかは、そこに住む人達の生き方によるもので、だんだんと『HOME』という無形のものになってゆくものと考えています。 蛇足を加えて恐縮ですが、ログハウスが嫌になり一般住宅に住み替える人は、ほとんどいないようです。 |
Q | ログハウスは永住できるのか知りたいです。(大阪府東大阪市:赤迫様) |
A | 私の会社にみえるお客様の、一番多いご希望は「住宅」です。 100年から350年の北米・北欧の自然木を主に使いますので、メンテナンス(塗装)さえ怠らなければ、ログハウスは人間より遙かに長生き致します。 住み心地も、在来住宅より遙かに良いと確信致します。その分、安くないのが玉にキズですが・・・。 |
Q | ログハウスなんてものは暇人でお金がある人が作るもんですよネ、なんてヒガんでいる嫌な奴です。(北海道釧路市:殿村様 ) |
A | ログハウスに対する固定観念と偏見(?)を、何とか払拭したいものと願っていますが・・・。 と言いましても、一生に一回か二回の大きな買い物ですから、迷いに迷う大変な出費であることは確かです。 小社の一番のお客様は、30才台の普通のサラリーマン、そして次に多いのが定年前後の方々です。 いい建物をなんとか少しでも安く・・・と、奮闘中です。 |
Q | 前からログハウスに憧れていました。でもどれ位で(金額)建てれるのか、また日数はどれ位掛かるのか気になっていました。出来ればもっと詳しく載せて頂けたら嬉しいです。(高知県吾川郡:戸梶様、広島市:上田様) |
A | ログハウス総額の4~5割がキット(加工したログ・戸窓・板・階段など)代金で、残りが施工費用(設備機器も含む)になります。 キットは、材種、加工の質と量、加工場所(北米or北欧or国内)により差がありますし、施工も立地条件や設備機器の質・量などにより大きく変わります。 ホームページの『ログハウスの値段』と『安く建てる方法』がご参考になるかも知れません。 所要日数ですが、 図面が決まるまでが一番肝心で、それまでにどれだけ施主の夢やご希望を図面に反映出来るかが、その家の住み心地や生活の質などを決めますので、打ち合わせになるべく時間を頂くようにしています。少なくとも一ヶ月、可能なら三ヶ月以上。 その図面を元に、キットや施工の見積もりをし、予算とのすりあわせを致します。図面、見積もりが全て OK となれば契約です。 契約からキットの現地到着まで約3ヶ月、建築完成まで約2~3ヶ月。 ログハウスは千差万別、多種多様です。定食と違って一品一品を施主の好みの食材・味付けにするオーダーメイドですので、一概に定価のように表示できないのがログハウスの難しい処ですし、時間を要するところです。 |
Q | ログハウスは安いものと思っていましたが、けっこう高いですよね。 (奈良県御所市:西川様、兵庫県姫路市:村田様) |
A | そうですね、一般住宅と比較しますと一流ハウスメーカーと同じ位の坪単価になると思います。 基本的な構造材や造り方そして住み心地や機能性が全く違いますので、ログハウスの良さを十分にご理解頂いた方でないとなかなかお奨め出来ません。 ログハウスを志向される方々は、家は出来合いを買う物ではなく、家族の為に自分達自身で希望通りに造り上げるという意識が強いように思います。人任せでなく主体的に積極的に考え動かれますし、家の質を高めながら建築費用を抑える為にも大いに智恵を出し汗も流されます。 車選択の時に車種ブランドと車内の雰囲気と色だけで決めるように、住宅展示場の中からよさそうな家を選んで後はお金の心配だけというような方には、ログハウスは難しいかも知れません。 |
Q | お尋ねします。「10㎡以下申請不要」10㎡は何をさすのでしょうか?10㎡を超えてしまうと個人が勝手に建ててはいけないのでしょうか?(北海道釧路市:前谷様、大分市:清水様) |
A | 都市計画区域[外]であれば、届け出だけで済むケースがほとんどです。 都市計画区域[内]で、その建築物がその場所に適合する(調整区域や農振地域では強い制限がありますし、建ぺい率・容積率以外にも細かな規制があります)のであれば、10㎡(約6畳)以内であれば不要ですが、それ以上の建物は申請をして県の建築主事に建築可否の確認を取る必要があります。これが「建築確認」です。 中には、勝手に建てて後はほおかむりの建物もあるようですが、役所から取り壊しを命ぜられる場合もあります。 既存の建築物がある敷地内に10㎡以上の建物をさらに建てる場合、 (1)母屋とつながっていると、増築となり、その敷地の建ぺい率・容積率の残りの範囲で、建築が可能です。 (2)離れの場合、図面上敷地を母屋側と分割し、新たな敷地に対して建ぺい率・容積率内の建物が建てられます。 |
Q | ログハウスってどこにでも建てられるんですか?(福岡県大野城市:田中様) |
A | 在来住宅と同様に建築基準法を守る必要があります。防火の面などでより厳しい規制が掛かる場合もあります。その他にライフラインの状況なども含め、土地を買う場合や敷地選定の折には市町村の窓口に相談される事をお勧め致します。 |
Q | ストーブの煙の処理を知りたいです。都会は煙の問題で設置は不可能でしょうか? (東京都杉並区:加藤様) |
A | 二重煙突を使いよく乾燥させた薪であれば煙は少ししか出ませんし、ましてや火の粉が煙突から出る事は有りません。毎年、国内で一番ストーブが設置されるのは東京都23区内です。240㎡以下の建物では法律の規制は無いそうです。
お近くのストーブ専門店にご相談してみて下さい。 |
Q | ストーブの暖房はいいですか?(愛知県春日井市:後藤田様) |
A |
ログハウスとストーブは、切っても切れないワンセットみたいなもののようです。 アウトドアの焚き火がこうじて、室内でも火が欲しいとなり、ログハウスに来られる方もおられます。 ほんわかとした何とも形容しがたい温かさは冬だけでなく、春秋の肌寒さや梅雨時の室内乾燥にも重宝がられています。 シチューやピザなど様々な調理にも活用されていますし、ご家族団らんの役にも立っているようです。 ご家族やペットが火の周りに集まったり、一人火を見つめる時間も、なかなかに良いものです。 |
Q | 素人的意見なのですが、基礎部分とログの接点に、住宅関連雑誌で見かける「基礎パッキン工法」ってどうなんでしょうか?以前からちょっと気になってます。もしよろしければ、意見を拝聴してみたいです。(岡山県久米郡:庄司様) |
A | 基礎パッキンについてのお尋ねに対しまして、私なりの考えを述べます。 メリット 1.基礎に換気口を開けない為、換気口の回りにヒビが入るなど基礎強度の劣化が防げます。 2.360度あらゆる場所の空気対流が可能となり、床下全体の乾燥度が高くなります。 3.台風などの横殴りの大雨でも、板金で外部を覆いますので、水の進入がほとんどなくて済みます。 4.その効果にたいして、パッキン自体非常に安価です。 デメリット 1.板金や隙間に防虫金網を設置する手間が少し掛かります。それでもいくらか虫は入ってきます。 2.半永久品とは言うものの、果たしてどこまで信頼に耐え得るものか。 施主との契約事項として、半年に一回床下に一緒に潜り、土台・大引・根太の点検(人間で言う定期検診)を致しますが、パッキンなしに比べて大変満足すべき結果を、目の当たりにしています。 |
Q | 基礎の事がわかるコーナーがあるといいな。(埼玉県熊谷市:岩永様) |
A | 住宅トラブルのほとんどが”地盤と基礎に原因あり”と言われる位、『基礎』は大切な部分です。 建築場所の地形や凍結深度、地質調査の結果、ログハウスの構法・大きさ・重量・用途などによりまして、基礎の構造や配筋や生コンの粘性度等は変わります。 そのような訳で、基礎はこのようにと一概に言えない難しさがございます。 セルフビルドをお考えのようですが、もし具体的にお尋ねになりたい点がございましたら、詳細をお教え頂ければ、可能な限りお答え致します。 |
Q | ログハウスをいつか家族で手作りしたいものです。ログハウスでの水廻りの配置は何か特別な事がありますか?(静岡市:小林様) |
A | 配置に関しましては在来住宅と変わりません。ただ、二階にトイレなどを設置する場合は、セトリングを考慮して伸縮のあるフレキシブル配管が必要になります。 |
Q | 日本人なのでやはり寝る時には「畳」が良いです。ログハウスでも畳敷きは可能ですか?(石川県金沢市:米田様) |
A | もちろん可能です。畳敷きの空間が一部屋有ると皆さんホッとされるようです。 |
Q | ログハウスで茶室を建てるというのは出来るのでしょうか。(滋賀県栗東市:中村様) |
A | 丸太や角ログを横積みにした「茶室」は見たことがありませんが、POST & BEAM 構法で丸太を縦横に組み合わせ、塗り壁に仕上げれば昔からの茶室そのままです。屋根にウッドシェイク(木を薄く割ったもの)を並べれば、面白い建物になると思います。茅葺屋根も可能です。 もちろん、炉や床の間など室内の造作もご希望通りに出来ます。 |
Q | ログハウスは興味があるのですが・・・・間取りなんかは自由に出来るのかな??(福岡県大牟田市:船崎様) |
A | ログ横積みの場合、田の字や日の字の形に一階のログ壁を組みますので、間取りにはもちろん幾らかの制約がございます。 沢山の間仕切壁を造作する事は可能ですが、一般住宅のように小さく間仕切りを取るよりも、広々とした空間構成を望まれる方が多いのはその為でもあります。 最近の住宅はどうしても間取りがパターン化していますが、ご家族みなさまのご希望や生活スタイルに合わせた家を造る為には、柔軟な発想と様々な工夫が必要になります。 |
Q | 今年の夏宮崎に友人たちと旅行に行くんです。ログハウスに泊まってみんなで自炊するってのも楽しいかも知れませんね!(長野県伊那市:野中様) |
A | 宮崎でログハウスに宿泊する施設としては、 五ヶ瀬町の「ヤマメの里」・・・上質なホテル 綾町のペンション「きねずみ」・・・弊社ホームページの<リンク>にあります 諸塚村の「池の窪グリーンパーク」・・・本格的ログハウスのキャンプ場 などがございます。 その他のキャンプ場にも、ログハウス風ロッジがありますよ。 http://www.youdocan.ne.jp/camp_miyazaki.html 楽しい夏休みになりますように! |
Q | ログハウスの良さを体感出来るところを知りたいのですが。(山梨県韮崎市:土屋様、広島市:柴崎様) |
A | 住宅だけでなく、各県にログハウスの店舗や宿泊施設も増えています。是非、宿泊されたりしてその良さを知って頂きたいものです。 http://www.loghouse.in/ http://homepage2.nifty.com/Logoo/syukuhaku.htm http://www.loghousefan.net/penshon01.htm |
Q | 福岡では地震がありましたが、ログハウスは大丈夫なのかな。 耐震性ってどうなんだろう? (福岡県古賀市:関谷様、千葉県南房総市:江田様、沖縄県那覇市:栗岡様、宮崎県北諸県郡:田原様、沖縄県豊見城市:大城様、長野県茅野市:中沢様) |
A | ご心配のように、最近大きな地震が各地で起こっています。 地震後ログハウスの団体が調査を行っていますが、その報告書を見ますとこれまで大きな被害を受けたログハウスはほとんど無いようです。 その要因の一つは、ログの交差部分(ノッチと言い、両手の指を組んだような構造)で上下左右のログが緊結していますので、縦揺れや横揺れに非常に強い構造になっています。 さらに、木の持つシナリなどの柔軟性が、地震の力を吸収・分散している事にもよります。 奥尻島を大地震と大津波が襲った北海道南西沖地震では、ログハウスの喫茶店がわずかに被害を免れ避難所として活用されました。 |
Q | 丸太の隙間から雨風が入り込んでこないのはなぜ? 隙間はどうやって埋めているんでしょうか。 (茨城県ひたちなか市:児玉様、宮城県遠田郡:松坂様、奈良県生駒市:山口様) |
A | 隙間が出来ないように、丸太や角材を加工するのがログハウス技術の一つです。 ただ木は生き物ですから乾燥収縮やねじれやヒビ割れなどにより小さな隙間が出来ます。それでも普通の雨や風は侵入しないように上下のログが噛み合うような構造になっています。 台風や暴風雨の時に水の滲み込みなどが有る場合には、その浸入口と思われる外部を防水コーキング剤できちんと充填をしています。 旅行の折りなど機会がございましたら、ログハウスのペンション等に宿泊してみて下さい。 木に包まれた空間も、なかなか良いものですよ。 |
Q | 屋根にアンテナなどを付けると外観が損なわれると思うんですが、どのように対応したらいいですか? (茨城県水海道市:香山様) |
A | 建物にアンテナの設置や直接配線をしない方策として、敷地の隅に『引き込みポール』を立てています。 外部からのラインを全てポールにまとめ、アンテナ類もポールの上部に取り付けます。そこから全ての配線を地下に埋設して基礎の中から内部に配線します。 基礎設置段階で、基礎内部から外部へ少し大きめの管を埋めておきますが、もし基礎が既に出来ていれば、都合のよい目立たない場所を探して基礎に横穴を開けると可能です。 純正のポールは20万円前後します。二流メーカーの物でも業者に頼めば10万円くらい。 弊社では、NTTの工事をする電気工事業者から中古を3千円でわけてもらっていましたが、最近は品不足になった為かNTT子会社がもう少し高い金額で販売しているようです。ただし、埋設や配線は電気屋さんにお願いしています。 ホームページの中に写真が有りますのでご覧下さい。 →建築過程~西山さんち~ |
Q | オール電化や太陽光発電などはログハウスには不適合なのでしょうか?(滋賀県近江八幡市:山村様) |
A | 最近はエコキュートやIHクッキングヒーターが標準装備になってきました。国の助成制度が充実して太陽光発電への関心も高まっています。 いずれも問題無くログハウスにも設置が可能です。 |
Q | 普通の家と比べて耐久性はどんなでしょう?どの位住めますか?(愛知県東海市:寿様) |
A | 正倉院をはじめとして世界中には長い年月を経たログハウスが数多く有ります。カナダにある世界最大のログハウスは80年を経過した今もホテルとして立派に活躍しています。 意外な数字かも知れませんが、重さあたりのログの引っ張り強度は鉄の約4倍、圧縮強度はコンクリートの約5倍といわれます。木は結構な力持ちです。メンテナンス次第では三世代が優に暮らせる強い耐久性を持っています。 それに、普通の家と言われる今の一般的な住宅の歴史は、戦後に始まりここ数十年のものでまだ進化の途中です。戦前までの日本家屋と同様に木そのものを大切に使ったログハウスは、その長い歴史だけでなく強度や耐久性の面でも一般住宅に引けを取りません。 |
Q | 我が家はシックハウス症候群で大変困っていますが、ログハウスはどうなんでしょうか?(愛知県日進市:山本様) |
A | 最近は規制が厳しくなって以前ほどではありませんが、新築住宅やマンションではまだ問題となる部分が残っているような話を聞きます。 ログハウスでは雨や紫外線から木を保護するため屋外には塗装をします。屋内用に自然系塗料もありますが基本的には屋内は何も塗りません。一切の化学薬品を屋内に使わないで建築出来るのも、ログハウスの長所の一つです。 木肌そのままで木の呼吸を妨げないようにしてやれば、調湿性など木の持つ多くの特性が、その中に生きる人間を自然同様に包んでくれます。 |
Q | 普通の住宅と同じように見積りの依頼は可能ですか? モデルプランと価格表はありますか? (鹿児島県揖宿郡:濱田様) |
A | 参考となるようなマシンカットのプラン集や価格表はございますが、皆さんほとんどがその建築環境や家族構成などを考慮した手書きのフリープランからスタートされ、世界に一つだけの個性的なログハウスを建築されています。 弊社ではログハウスの場合、キット(ログ・戸・窓・階段・全ての板・輸入経費・陸送など)見積書と施工(設備機器を含む)見積書を作成してご検討を頂きます。予算の範囲内で収まるように多面的に何回も見直しをして頂き、キット発注から施工開始まで数ヶ月の時差がありますので、キット売買契約と工事請負契約の二段階に分けて契約致します。 |
Q | 街中でセキュリティ性の高いログハウスって建てられるのですかね・・・。(愛知県北名古屋市:吉田様) |
A | ペアガラス標準仕様の窓やドアそれにロックなども、ログハウス同様に頑丈な作りです。もちろんセコムなどの防犯システムを取り入れる事も問題なく可能です。 |
Q | ログハウスは維持費が掛かりそうですが、どうでしょう? (静岡県浜松市:豊野様、茨城県つくば市:千田様) |
A | 「3.メンテナンス」でも書きましたように、維持費のほとんどは塗装費用です。 全部の塗装を専門業者に依頼すれば相応の費用が発生しますが、ご自分達で可能な限り塗装をされれば「塗料」の購入費用だけで済みます。 高くて難しい場所だけ専門業者に頼んだり、高所作業車などをレンタルしてご自分でされる方もおられます。 |
Q | ログハウスのイメージは、冬寒くて夏暑そう、隙間風が有りそう、手入れが大変そう、すぐ腐って長持ちしそうにない、別荘ならいいとして住宅にはちょっとどうかな・・・と思いますが。 (愛知県春日井市:横井様、大阪府阪南市:中井様) |
A | 確かにログハウスに対してそのようなマイナスのイメージを持たれる方も多いようです。以下の項目でその疑問にお答えしていますのでご覧下さい。 「2.気候との適合」「4.断熱と結露」「5.防腐と防水」「10.不便」「11.永住」「16.間取り」「21.耐久性」 また、ホームページに木の特性をご紹介していますので、こちらもご一読ください。 →ログハウスの特性 |
Q | ツリーハウスを建てようと計画中なのですが、情報はありませんか?(岡山県浅口市:坂田様) |
A | ツリーハウスもいいですね~。北米には専門の大工さんもいるそうですよ。 山あいの村で育った小さな頃、みんなで作った木の上の隠れ家を想い出します。 以前に見たホームページにこんなのがありました。 http://www.kurkku.jp/workshop/reserve_treehouse.html http://treehouse-dream.seesaa.net/ http://spacedomtreehouse.blogspot.com/ |
Q | ログハウスは木の家ですよね。燃えやすそうに思いますが・・・。(大阪市港区:樋口様) |
A | ログハウスは太い木を壁に使います。仮に表面が燃えても、自ら炭化膜を作って熱や酸素を遮断しますので、木の内部まで燃焼することはありません。 キッチンにはIHクッキングヒーターが増えましたが、プロパンガス使用の場合にはキッチンの天井や間仕切壁には不燃材を使います。 一般住宅 のクロスや板壁より耐火性能は良いと思いますよ。 |
Q | 増築も考えましたが、庭に親の離れをログハウスで建てたいんですが、可能でしょうか? 建築(組建て)費用はどのくらい必要なのでしょう?(香川県木田郡:並木様、千葉県館山市:笠井様) |
A | 2畳からある小型のログハウスは様々な用途に使われています。 「子供の勉強部屋」「趣味の部屋」「作業道具置き場」「庭や菜園の休憩所」「来客用の寝室や宴会場」「オーディオやプロジェクターの専用ルーム」「山小屋や別荘」「ガレージ」「カラオケルーム」等など、挙げればきりが無い程様々に活用され、喜ばれています。 場所にもよりますが、6畳以内なら建築確認が不要です。セルフビルドも可能ですので、増築より遥かに割安かと思います。もちろん電気配線や水回りの設置も可能です。 6畳や10~12畳などの広さが人気です。 基礎の種類やライフラインの有無で大きな差が出ますので、見積りを取られる事をお勧め致します。大雑把ですが、施工費用はキット価格と同額もしくは三分の二程度掛かることが多いようです。 |
Q | モデルプランから選んで、皆さん建てられるですよね。(大阪市住之江区:丹羽様) |
A | モデルプランそのままや少し変更される事も可能ですが、建築環境や家族構成などを考慮されて、悩みながら楽しみながら、施主ご一家で間取りを決められるケースがほとんどです。 |
Q | 不動産会社の斡旋する土地でないと建てられないんでしょうか? (青森県上北郡:山田様、東京都八王子市:藤尾様) |
A | 防火認定を受けたログであれば街中での建築も可能ですし、造成されてライフラインの整った宅地であれば地盤などを確認して早々に建築する事が出来ます。ログハウスも最近では一般住宅とさして変わりなく建築が可能です。
ご予算が窮屈だったり、ゆったりとした環境を望まれる方には、様々な土地探しの方法がございます。不動産会社を通さなくても探すことは可能です。 |
Q | 雑誌で読みましたけど、ログハウスを建てた人が家造りがとても楽しかったと言っていますが、全てお任せする一般住宅の建築とは何が違うのでしょう?(宮城県柴田郡:米谷様、岡山県倉敷市:石田様) |
A | 一般住宅の場合、建売や住宅展示場などを見て「家を買う」のが一般的で、あとは予算内に収まるかどうかや融資の心配をすれば済みます。 ログハウスを選択される方々は結構こだわりが強く、自分達の想い描く夢や様々な希望通りに「自分達で我が家を造る」のだという、まず出発点や心構えが違います。 「土地探し」や「間取り」や「設備機器の選定」はもちろん「戸・窓のサイズと開きタイプ」や「照明」から小さな箇所まで、ほとんどのパーツをご自分達で選択・決定されますし、施工にも興味を持って細かな所までじっくりとご覧になります。もちろん建築途中での変更や追加も可能です。そうして家の構造や完成したら隠れる部分もしっかりと確認しながら、家造りの主役として建築に関わっていかれます。建築途中で幾らかの大工仕事や左官工事そして塗装なども経験出来ます。 ですから完成した時には、自分達で想い通りの家造りが出来たという大きな充実感と満足感が得られるのだと思います。 そして完成後も常に建物に関心を持って、メンテナンスや庭造りや薪割りなども楽しんでおられます。ログハウスを建てると色々楽しみが増えるとよくお聞きします。 |