オーナー:迫田さん
場所:都城市上水流町
材種:九州産杉/ポストアンドビーム構法
建坪:33坪
延べ床面積:58坪
平成13年2月-着工
平成13年4月7日-上棟
7月末完成
別棟親宅の平屋も同時施工
迫田さんご夫妻のお話をまとめてみました。
ご家族皆さんがアウトドア派。 キャンピングカーを使いログハウスの本場・北海道を一家で全周 ! 「阿蘇などのログハウスにも宿泊し、10年位前から夢が動き出しました。」 |
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以来、本や雑誌で情報を蓄積。 「親の新築構想に合わせ、全く違う構法ながら、同時に具体化へスタートしたのが12年の秋です。」 建築会社の社長が集材し、材木屋さんの場所を借りて、皮むきやサンダー掛けが開始。 「木に詳しい引退した大工さんに復帰してもらい、棟梁をお願いしました。」 思うように進まない事も多かったようで、「引っ越しの都合もあって、未完成で入居しました。」 |
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「社長とは考え方の違いも多々あり、度々喧嘩しました。」 メーターから尺へ寸法の変更。連結する二つの家の床高調整の難航。 丸太に対する考え方、ログハウスへの知識の差や、施主の希望に対して柔軟に対応しきれない施工側の固定観念への執着。 「難しいハードルが沢山ありました。」 |
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反省点や改良点は? 「建築会社も初めてのログハウスということで、仕方のない面もありますが、不完全な部分が残りました。」 「二階部分が夏暑いと思ったら、屋根換気用の”棟換気役物”は一間ものが二ヶ所取り付けてあるのに、軒下に空気取り入れ口がありません。天窓全てが固定式で空気が抜けず、ブラインドが無いので直射日光が入ってきます。」 「正面のデッキが隙間無く施工してある為、水が溜まってしまう。」 「床下には炭を敷設しましたが、床下換気が十分かどうか・・・。」 「リビングと階段の間の壁が無かったら、また違った空間になっていたようにも思います。」 |
一階は、南側玄関から北への廊下を挟んで、東に三部屋、左に広々としたリビンクとダイニングと対面キッチン、その北側に水回り。 リビングの西側には、親宅の南側に広がる庭を共有して、採光充分の広縁。 迫田さん加工中のテーブル(右)は、足が付いてリビングの中央へ(左)。 |
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南側デッキに台形状に張り出したスペースがアクセントとなったリビング。ストーブが置かれ、吹き抜けには丸太の梁、奥にはオーダーメイドの食器棚。 クッキングヒーターを取り入れたモダンなキッチン。 建具類にも相当智恵を搾られたようです。 |
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自由な発想が随所に! キッチンの中、食器棚と冷蔵庫の間に洗濯乾燥機。その上の戸棚の奥には脱衣場があり、両方から出し入れ可能。洗面所もトイレも、在り来たりでない空間に、センス良い品物が配置されています。 |
廊下中央に位置する、引き出し付きの階段。 |
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「フルログの横積みも考えましたが、メンテナンス等からいっても、ポスト&ビームを選択して正解でした。自由な間取りと内装の工夫が可能です。子供達が巣立てば、一階の二つの部屋を一つにして、応接間か客間にしたいと思います。」 外壁には半割丸太を五段積んであり、横積みの雰囲気もあり、白壁との取り合いも良く、なかなかいい味わいになっています。 |
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