メンテナンス(手入れ)の主なものは『外部塗装』です。
台風などで強風を受けやすい場合は『防水コーキング』も含まれます。
弊社では基本的に、建築中の『外部塗装』と一階部分の『防水コーキング』は施主にしてもらっています。
塗装の基本的な情報を取得し、終生付き合う事になる塗料の選択もお願いしています。
塗装は誰にでもある程度の事は出来ますので、いつも手元に塗料を置いて気になった所を暇な時に少しずつ、ご家族で塗装される事をお奨め致します。
弊社で建てたログハウスではありませんが、転勤などで建築後約4年間塗装出来なかったログハウスの塗装依頼を受けました。
ご参考までにその様子をご紹介致します。
正面屋根下「へ」の字の破風(ハフ)や軒先の鼻隠(ハナカクシ)も塗りますので、建物を囲む形に高い位置まで足場が組まれました。 東側(上左)、南側(上右)、西側(下左)、北側(下右)の様子です。 |
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先ず、ログ壁表面に付いた汚れとムラになった塗料を落とす為、高圧洗浄機で壁に放水します。 台風の時に水が入ったとの事でしたので、防水の専門家にも立ち会ってもらい、進入口を突き止め防水対策を立てることに致しました。 |
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高台にあって東側には風を止める物が全く無く、ノッチと窓枠が進入口と判明しました。洗浄が済んで乾いた後、塗装に入る前に防水コーキングを依頼することになりました。 | |
壁の汚れと塗料がみるみる落ちて、木そのものの地肌が現れてきました。 | |
コーキングが済み、塗装が始まります。周りに飛ばないように網目の細かいシートが張られました(左)。 塗料は建築時と同じサドリンのクラシック。前回より少し濃いめの色「パイン」を選択され、テラスにはモスグリーン「アカシア」の予定です(右)。 |
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ログ壁への塗装が始まりました(左)。二度塗りの予定です。 防火規制で二階ドーマーの壁は防火サイディングです。黒ずみの多かったのは破風や鼻隠でしたが、そこが濃緑色に塗られています(右)。 |
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一番傷んでいた西側の鼻隠も、見違えるように生き返りました(左)。 湿気の影響を受け易い土台にもたっぷり塗り込んであります(右)。 |
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きれいに飾り加工された破風は、当初ログ壁と同じパインの予定でしたが、アカシアを気に入られて変更となりました。 普段に塗れる所ではありませんので、三回塗りをしてもらう事にしました。 |
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南側バルコニーの下も、根太や床板の隅々まで細かく塗装されています。 東・南面は紫外線の影響を多く受けますし、バルコニーは水が抜けにくく傷み易い場所です。 |
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玄関ドアや階段も塗られ、ツートンカラーの楽しい色合いになってきました。 | |
南側の広いテラスもご覧のように二色に塗り分けられて、ログ壁や床板などが生き返って喜んでいるように見えます。 |
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東西二ヶ所の勝手口階段も、家の素敵なアクセントになっています。 | |
手間と日数の掛かったバルコニーとその上の大きな天井。明るくなるだけでなく活き活きとした空間になっています。 | |
雨や天気待ちなども有りましたが、丁度一ヶ月の工程でした。 生き物のログハウスにとって、100年以上の寿命を全うさせるには、塗装が一番大事だと思います。塗料をいつも身近に置かれて、少しずつ・たびたび・こまめにが基本のようです。 |
今回の費用は以下の通りです。
塗料(16L・5缶):12.7万円、塗装工事:37.1万円、足場:11.3万円、防水工事:8.1万円
総計:69.2万円